プライバシーマーク（Ｐマーク）とは、ISOと違い日本独自マネジメントシステム規格です。

OECD が1980年に『 8原則 』を発行し、EU が1995年『 個人データ保護指令 』を発行しました。日本もこれらへの対策の一つとして、1998年にプライバシーマーク制度（ 個人情報保護措置が十分な組織にPマークの使用を認める制度 ）を発足し、JIS Q 15001規格が発行され、2006年に改訂されています。

個人情報に神経質な昨今、企業が個人情報に関する事故や事件を起こした場合、特に中小企業においては、企業の継続さえ危ぶまれてしまいます。

また、万が一情報事故を起こしてしまったら、漏れた情報は決して戻らず、失った信用は決して回復しません。

皆さんの中には、取引先に個人情報に関する取り組みアンケートを求められたり、プライバシーマーク（Ｐマーク）の認証を求められた企業も多いかもしれません。

「うちはきちんと管理しているから大丈夫」と言っても、何をどう管理すべきか基準はマチマチです。

そこで、個人情報の管理に求められるテーマがJIS Q 15001 に記述されており、それに準拠した社内の仕組みづくりを実施し、JIPDECなどの認定個人情報保護団体の外部審査を受けてプライバシーマーク（Ｐマーク）の認証取得となります。

中小企業が取り組むメリットとしては、取引条件のクリアという現実的なものもありますが、コンプライアンスの徹底やリスク管理という点が大きいかと思います。